きらきらでは長期休みを使って、自立に向けた情報提供や、社会参加を意識した思考や議論を促す取り組みとして、中高生を中心とした企画を立てることがあります。
(準備段階として小5から参加OK、小さいお子さんが参加することもあります)
この春休みも2回企画し、まずは1回目の様子をお伝えします。
今回は、将来自立したときに必要なものを自分で申請できるよう、現在高崎市役所にお勤めで、聴覚障害当事者の坂井さんにデフゲストとして来ていただきました。
まずは、申請して助成がもらえるものにはどんなものがあるか?他に便利なものは?など実物を見せながら、分かりやすくお話をしてくれました。
バイブ付の目覚まし時計・玄関チャイムのフラッシュライト・電話お願い手帳・ヘルプマーク・障害者手帳などなど、様々な福祉機器やツールを知ることができました。
障害者手帳の色が、赤色・青色・緑色など・・県によって違うことを
知らなかった子が多く、いくつか坂井さんに質問していました🙋♀️
「沖縄県は何色?」
「アメリカは何色?」など気になっていましたね。
話を聞いた後は、自分が今まで生活してみて、
【不便だったこと・改善してほしいこと・あってよかったこと】
を4つのグループに分かれて話し合いをしました。
①大学
②家での生活
③病院
④交通機関(電車・バス)
午後にはグループ発表が待っています。
発表のために「この手話どうやるの?」と、スタッフに手話を教えてもらい、何回も練習をしたりしました。
本番の時は、練習したはずの手話も「なんだっけ・・」と忘れてしまう子もいましたが、中高生が小学生をサポートする様子もあり、みんなよく頑張りました🥰
発表した内容の一部をご紹介・・・
- 大学:大学での情報保障には、パソコンテイクやノートテイク、手話通訳などがいろいろな方法があることを知った。
- 生活:夜寝ている時、何か起こっても知らずに寝ていて避難することができない。バイブみたいな機械を付けるのがあったら良い。
- 病院:名前を呼ばれた時に受信機(バイブ付)があるが、もっと広まってほしい。
- 電車・バス:駅にある電光掲示板に、文字で表示があってとても助かる。
子どもたちは、お互いに様々な経験や方法を聞いて、「そういうこともあったんだ!」「できるんだ!」「知らなかった!」ととても参考になったようです😉
聞こえるスタッフにとっても、ろう者・ろう児の生活の中で起こる不便さを改めて知る機会になりました😆時代とともに変わっていくこともたくさんありますね。
ロールモデルとしてデフゲストをお招きし続けることも、彼らの中で将来像を描く一助となればと願っています。
「自分たちの未来は自分たちで創る!」そんな風に考えられたら毎日が楽しいんじゃないかな✨