「NPO法人 活動の様子」でもお伝えしました『きらきら交流祭』、
実は児童クラブきらきらとのコラボ企画でした。⇒https://deafgunma-kira.com/blog/4351/
まず、イベント一ヶ月前の土曜日の活動で子どもたちに、こんな説明をしました。
「体育館の中にいくつかブースを作ります。ろう者のボランティアさんがたくさん来て、絵本を読んでくれたり、遊んでくれたり、手話を教えてくれるイベントです」
ここまでで、子どもたちは当然自分が遊んでもらうことを想定します。
「会場でみんながやるのは、遊んであげるお手伝いです」
と、説明すると、
「えー!?」「自分が?」
と、目が飛び出るほど驚いていました。
「え!何するの?」
「小さい子が来るの?」
など、自然に質問が出ました。
「スタッフが考えているのは、ゲームです」
「え!ゲームは、持ってきちゃダメでしょ?」
「そうだね。ゲーム機はダメだけど、『ゲーム』と言っても、こんなのもあるよ」
と、見本で作った遊び道具をいくつか出します。
「こんな風に手作りのおもちゃで楽しんでもらう準備をします」
「え!これを使うんじゃないの?」「作れないよ~」
何重にも驚かされる子供たち。混乱しちゃうかな?めんどくさがるかな?
と、思いましたが、作業が始まるとどんどんのめり込み・・・
とっても時間をかけて、立派な道具ができました。
今回なぜ、手作りおもちゃかというと、自分で作ったおもちゃを大事にする気持ちは、物をたいせつにする事に結び付き、そして、人の心を大切にする事にもつながると思ったからです。
見本と同じ物を作る、作りたい物をスタッフに伝えて相談しながら一緒に作る、それぞれが、身近にある材料から発想して、サッカーゲーム、迷路など形にしていきました。
作り終わったおもちゃで、実際に遊んでみると、
「うまく動かない」
「もっと、ここを強くしたい」
手と頭を使って、工夫しながら仕上げました。
そして迎えた交流祭当日。午前中に接客の練習をします。
ゲームのやり方をどう説明するか?何度も練習。だんだん照れくさくなって「やっぱりムリかも・・・」となっていく子も出てきました。
今回特にじっくり話し合ったのは『相手の気持ち』。
〇ゲームが上手にできた時は?
「拍手する」「おめでとうって言う」「嬉しいねって言う」
〇失敗しちゃった子には?
「残念!って言う」「でも頑張ったよって言う」「また挑戦できるよって言う」
とても時間がかかりましたが、全部子どもたちから出た意見です。
いよいよ会場へ。
いつも遊んでいる体育館ですが、子どもたちの様子は全然違っていました(緊張していたようです)。
ボランティアさんもたくさん来ていて、更に緊張。
開場までに最終確認。
そして、いよいよお客さんが入ってきます。
頑張って説明している様子がとても微笑ましいです。
交代で自分たちも遊びます。
2回に渡り、よく頑張りました。「家族が遊びに来てくれた!」「いっぱい来てくれた!」「説明して分かってくれたよ」と話してくれました。
今回初めての法人とのコラボ企画。たくさんのろう者にも会える機会となりました。
今後も重ねて行って、将来像を描く参考になったらと思っています。