この日は、ゲストをお招きして、お仕事の話をしてもらいました。
きらきらではできるだけ多くのロールモデルに出会ってもらうため、積極的にろう者ゲストをお招きしています。
今回は、みんなと同じく群馬県立聾学校の卒業生、尾池京美さんです。
事務職や製造業など、いくつかのお仕事を経験されていて、イラストやCLを使って、とても分かりやすくお話ししてくれました。
「半導体・・・って、分かるかな?携帯電話に入ってるんだよ。それを作る仕事をしていたの。」
そうか、スマホ・携帯って中にいろいろあるよね。1つ1つ、誰かが作っているんだよね。確かに。。。
子どもたちなりに感じることがあったようです。
世の中にはいろいろな仕事があります。
この日はろうボランティアさんも来ていたので、一緒にお仕事の話をしてもらいました。
「俺は、ATMとか自動改札機の機械を作っているよ」
「え!あれも作れるのか!」「すげー!」
当たり前にあるものでも、誰かが作っているんですね。しかもこんな身近な人が・・・。
子どもたちが一番驚いたのは、尾池さんが仕事を変えていく様子でした。
「え?辞めたの」「また?」とその度に驚いていました。
『将来の夢』というと、1つに決めてそれをずっとやっていくようなイメージだったようです。
尾池さんは、転職の度に理由があり、きちんと考えて決断し、新しいことに挑戦していく人です。
話を聴いて、子どもたちの目が変わっていくのを感じました。
また、それぞれの職場でのコミュニケーションについても話してくれました。
大事なのは、
『自分のことを話せること』
『できることと、できないことをちゃんと説明できること』
そして、一緒に仕事をする人に手話を教えて『自分で環境を作ること』。
「ありがとう」「おわります」「おつかれさま」など、自分が使い続けることで自然とインプットしてくれ、環境が変わっていくよ。
と、尾池さんは話してくださいました。
それにはたくさんの経験とコミュニケーションを積み重ね、自分の事を知ることが大切です。
「家族とのコミュニケーションは?」
「学校の授業は何が好き?どうしてその科目が好きなの?」
など、初対面の人に深堀してもらい、対話することで、自分を振り返る機会となりました。
最近はUDトークなどのツールもどんどん発達してきていますね。
みんなが関心を寄せることで、躍進する世界がたくさんあります。
今回のような企画は今後も実施します。
どんな人の話が聞きたいか、聞かせたいか、ご希望ご意見もお待ちしております。
中高生も部活後に参加していただけるように、長期休みや土曜日の午後にしています。
お誘いあわせのうえ、ぜひ、ご参加ください!🤗