この日は、東京にある私立の聾学校、明晴学園の子どもたちと遠隔交流をしました。
きらきらではこれまでにも何度か画面越しの交流や、明晴学園の発表会に群馬のみんなで出かけたりと、交流をさせていただいております。
今回は久しぶりの交流。コロナ対応でお互い大変でしたが、久しぶりにお願いしたら、快くお引き受け頂きました。
朝、子どもたちに今日何をするか説明すると、
「え?どういうこと?」とちょっと理解に苦しむ子、
「前にもやったよね?私いっぱい話したいことある!」と心躍らせる子、
「東京?遠いから難しいんじゃない?(近ければ大丈夫と言ってました)」と疑う子(笑)
それぞれがそれぞれの気持ちで、交流は始まりました。
明晴学園では、第2土曜日に毎月授業があります。
きらきらとの交流はいつも授業の時間にやっていただくので、45分の授業時間内に終わります。
自分の画面も確認して(手の動きが相手から見えるかな?)、更に相手の画面も見ながらお話をするというのはなかなか難しいものです。
テレビ電話が初めての子もいました。
交流は、明晴学園の子どもたちからきらきらの子どもたちへ質問をして、きらきらの子は回答をしていくという進め方でした。
「好きな動物は?」「行ってみたい国は?」「将来の夢は?」などなど、とにかくたくさんの質問を準備してくれていました。
小さい子がなかなか答えられないと、分かるまで聞いてくれたり、
難しい質問に当たると質問を変えてくれたり、
とても温かく、丁寧にコミュニケーションを取ってくれました。
一問一答、順番を待って2名ずつ交代で答えていきます。
最初はバタバタして待たせてしまったけど、どんどん回転が速くなり、スピードアップしていきます。
時間が余り、予定にはなかったけどきらきらからも質問をして、回答をもらいました。
お互いに回答を聞くと「へぇ~なるほど~」ととても新鮮な反応。
みんないろんなことを考えてるんだね。
いろんなことを知ってるんだね。
「耳が聞こえないと話せる相手が限られる」と思われがちですが、
こうやって県外、そして世界へとつながろう!と考えると、
「ろう者の世界は決して狭くない」と実感できます。
コロナ禍でもこうやって繋がれる・・・東京都との「100キロ」が、なんだか近く感じられましたね。